ここでは、
今後の自動車開発設計への転職について書いています。
「自動運転や電気自動車。
今までの設計のやり方と大きく変わってくるの?」
「自動車開発の仕事に転職したいけど、
プログラミングなどの新しい知識がないと転職は厳しいの?」
このような事を友人や知人から聞かれます。
ニュースを見てると、
大手検索エンジンの会社が自動運転に参入し、
自動車大手企業は軒並み下請けになるとか、
産業構造が変わってしまうとか聞きます。
この辺の業界の大きな流れについては、
専門家ではないので詳しく分かりませんが、
設計の仕事にフォーカスすると、
すぐに大きく変わるということは考えにくいです。
なぜかというと、
まだまだ内燃機関の車が主流だからです。
先行開発として電気自動車や自動運転の開発をしている会社はありますが、
各メーカーの仕事のボリュームで考えたら内燃機関の車です。
ただ、その開発の中でもトレンド技術や将来技術の採用は行われています。
ここでは、
今自動車の開発で注目を集めている技術を紹介し、
今後の転職やスキルアップに役立つ情報を紹介しています。
ただ、すべての領域に関して情報を持っているわけではなく、
車体、内外装設計領域になってしまう事をご了承願います。
軽量化
昔から言われている事ですが、
軽量化は自動車開発の永遠のテーマです。
なぜかというと、
車にはモデルチェンジをする度に、
新しい機能が追加されています。
例えば、
「自動ブレーキ」
10年前にはなかった機能です。
正確な重量は知りませんが、
カメラ、デバイス、ハーネスなどを合わせると、
kg単位で重くなってます。
少し古いですが、
「カーナビ」
今ではほとんどの車に搭載されています。
このカーナビもkg単位で重くなってます。
分かりやすく、
この2つの機能だけで10kg重くなったとします。
そうするとどこかで10kg軽くしなければなりません。
どうやって軽くするのか?
車体の骨格や装備品といった、
車に当たり前に付いているところを軽くします。
そこで注目をされているのが、
「材料置換」
「接合技術」
などです。
材料置換は、もっと軽い材料に置き換える事。
接合技術は、材質が違う材料同士を接合する技術の事です。
具体的に言うと、
鉄→アルミ
鉄・アルミ→樹脂
今、この辺の技術が注目されています。
欧州ではすでにオールカーボンボディーの車が量産されたり、
オールアルミの車が量産されています。
高級車ばかりですが、
今後普通車にも採用されてくると思います。
日本はまだ鉄を使ったボディーが主流です。
将来的にはアルミやカーボンを使うでしょうが、
設備投資に莫大なお金がかかるので、時間がかかるのではないかと思います。
今後、設計者として転職したり、
未経験者から自動車開発の仕事へ転職する場合は、
材料の知識があると有利になります。
人が不足している先行開発の仕事を任されると思います。
そして、
接合技術についても同じです。
鉄とアルミの接合、
鉄と樹脂の接合、
アルミと樹脂の接合。
これらの知識や実績があると転職に有利になります。
まとめ
いかがでしたか?
軽量化だけで見ても今後大きな変化が起こります。
これから転職を考えている方は、
軽量化のノウハウがある会社に転職すると将来性が期待できます。
逆に材料や接合に関して知識や実績がある方は、
自動車開発の仕事に応募すると採用される可能性が高くなります。
転職を検討されている方は、
参考にしていただけると幸いです。